はじめに
「公務員からコンサルに転職できるのか?」と疑問を持っている人も多いでしょう。
結論から言うと、公務員経験を活かしてコンサルに転職することは可能です。ただし、転職の難易度は 年齢・職歴・スキル によって変わるため、しっかりとした準備が必要になります。
本記事では、
- コンサル業界の転職難易度
- 公務員経験が活かせるポイント
- 公務員からコンサルに転職するための対策
を解説します。
特に 20代後半~30代前半の公務員で、転職を考えている人 にとって、実現可能なキャリアパスを示していきます。
コンサル業界の転職難易度はどのくらい?
コンサル業界の転職難易度は、以下の2つの要素で変わります。
1. 年齢とポテンシャル採用の可否
- 20代後半~30歳まで → 未経験でもポテンシャル採用枠があるため、転職しやすい。
- 30代前半 → 一定の実務経験が求められるが、専門性があれば転職可能。
- 30代後半以降 → マネジメント経験や専門スキルが必須。未経験での転職は厳しい。
ポテンシャル採用の場合、単純に「履歴書に書ける」職歴やスキルを重視されるわけではありません。面接官(=将来自分の上司になる人)は、書類や発言の表面だけで評価を判断することは少なく、あなたの思想・考え方の妥当性やこれまでの行動が魅力的かどうか が重要になります。
そのため、未経験でも十分に採用される余地があります。
2. 志望するコンサルファームのレベル
戦略コンサル(最難関)
- マッキンゼー、BCG、ベインなど。
- MBAや高学歴・高度なビジネススキルが求められる。
- 公務員からの転職は非常に困難。
- 「自分自身が優秀」だという自負がない限り目指すべきではない。
総合コンサル
- アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EYなどの大手企業は特に難関。
- 一般企業の経験や論理的思考が評価される。
- 20代であればポテンシャル採用の可能性がある。
- 総合コンサルの中の公共系の部門は公務員の経歴を生かしやすい。
IT・公共系コンサル(比較的入りやすい)
- NRI、アビーム、ベイカレント、公共系特化のコンサルなど。
- 官公庁・自治体向け案件が多いため、公務員経験が強みになる。
- 公務員出身者の転職事例も多い。
一般的に大手コンサル企業は難関と思われがちですが、未経験でのコンサル転職で重要なのは 自分の経験やスキルと合った募集があるか という点です。
例えば、企業が自治体案件を強化していきたいとなった場合、どのような人材を求めるかを考えてみるとよいでしょう。企業の戦略や時流によって、入りやすさは変わります。
また、大手企業は企業体力があるため幅広い人材を採用できますが、新興のコンサル企業は専門性を持った即戦力人材を求める傾向が強く、未経験からの転職難易度が上がりやすい可能性があります。
このような「現在のコンサル業界の状況」はネットで調べるだけではなかなか掴みづらいため、転職活動を効率よく進めたい場合は専門エージェントから情報を得る必要があります。
公務員からコンサルに転職するための具体的な対策
1. 転職市場を知る(情報収集)
- コンサル業界の情報を調べ、どの分野が自分に合うか分析する。
- 大手企業や公共系コンサル企業のプロジェクト情報を確認し、業務内容に興味が持てるかチェックする。
YouTubeで企業のパートナー(えらいひと)のインタビュー動画がたくさん上がっています。視聴してみて価値観が合うかどうかチェックしてみましょう。
2. 自分の強みを棚卸し、適したポジションを探す
コンサルは総合系・公共系問わずプロジェクトの幅が広く、募集も多いため、自分の経験とマッチするポジションを探すことが重要です。直接応募が基本ではありますが、企業が「今求めている」人材像については、転職エージェントを通じて情報を得るのが有効です。
- BIG4や有名企業以外にも、コンサル企業は数多く存在する。広い視野で探すことが重要。
- ピンポイントでマッチする募集を見つけるためには、転職エージェントの活用が有効。
- 企業の採用情報は表面的な内容が多いため、エージェント経由で詳細情報を得るのが効果的。
まとめ
- 20代後半ならポテンシャル採用の可能性が高い。30代以降は専門スキルが必要。
- 公共系・ITコンサルは公務員の経験を活かせる分野で、比較的転職しやすい。
- 転職活動では、「転職できるか?」ではなく、「どのコンサル分野なら活躍できるか?」を考えることが重要。
- 自分の強みを棚卸し、ピンポイントで合う募集を探すことが採用率を上げるカギ。
- エージェントを活用することで、自分に合った企業を効率的に見つけることができる。
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