はじめに
「公務員を辞めて転職したいけど、何から始めればいいのかわからない…」
こうした悩みを抱える人は多いです。特に、公務員試験だけで採用され、民間企業での就職活動を全く経験していない公務員にとって、転職活動は未知の領域。
しかし、正しい手順を踏めば、公務員から転職は十分に可能です。
本記事では、公務員が転職、特にコンサルへの転職を考えたときにまずやるべきことを、ステップごとに解説します。
転職の目的を明確にする
転職を考えるにあたって何から始めればいいのかわからない、というのが皆さんの本音だと思います。面接対策をする必要がある?必要な書類は?求人を探すところから?……などなど。
まずは、転職の目的を考えてみましょう。
なぜ転職したいのかを整理する
「年収を上げたい」「成長したい」「もっと裁量を持ちたい」など、本音ベースで転職の目的を明確にしてみましょう。
日頃の不満から考えてみてもいいでしょう。「正直、周りと比べて頑張っているのに昇給幅が変わらないのむかつく」「通勤がしんどいからリモートワークにしたい」「人間関係の風通しが悪すぎる」「このまま働いても民間に務めている友人とどんどん差が開いていく」など、自身が感じている業務や職場の不満、将来の不安を素直に挙げてみましょう。
転職後にどんなキャリアを築きたいのか考える
今の業務や職場がしんどいから「とりあえず転職」したい
その気持ち、とても分かります。
しかし、転職の目的や転職後のなりたい姿が想像できていないうちに「入れる企業」に入ってしまった場合、同じ不満や不安を抱えてしまうことになります。
転職後・1年後・5年後・10年後・定年になった頃、
どんな仕事をしていたいですか?
どんな生活をしていたいですか?
今住んでいる街にいますか?都市or地方に移住していますか?
日本から飛び出していますか?
家族はいますか?
今の仕事を辞めて、あなたらしさを生かして働いている姿を想像してみましょう。
将来を想像することは難しいかもしれません。可能な範囲でいいです。想像した生活に、公務員のままでたどりつけるでしょうか。それとも、転職する決断が必要でしょうか。
少し考えてみたら気づいたと思います。今のままでは、なりたい自分になれない。又は、なりたくない自分になってしまいそう。この状況を打破するために転職をすることは合理的な決断です。
そして、転職の正しい方向性を決めるために、どんなキャリアを築きたいか(自分はどこに行きたいのか)、そして転職の目的(何を達成できればその未来を作れるか)を明確にしておく必要があります。
自分の市場価値を把握する
転職活動をするにあたり、キャリア上の市場価値(現在地)と転職先(旅先)を知る必要があります。
エージェントに相談して、自分の適性を知る
転職活動をするにあたって、次のような疑問を持つでしょう。
そもそも私はどんな仕事ができるんだろう?公務員から転職できる業界があるのか?
例えば、コンサル業界であればどのような職種があるのか?自分の経験が活かせるのか?
公務員の業務の中にも、窓口業務から折衝・企画など幅広い職種があります。あなたが経験してきた業務やあなたの適性によって合う企業・合わない企業が存在します(当然ですよね)。
しかし、公務員として働いていると民間企業での働き方は見えづらく、就職活動もしてきていない場合が多いため、民間企業にどのような業界があり、どのような働き方をしているのかわからないといった悩みを持つことは当然です。
「就職四季報」などを使って自身で一から調べるのもいいですが、多くの転職者を見てきた転職エージェントに相談してみるのも賢い方法です。
他の公務員転職者の事例をリサーチする
どのような人がどんなキャリアを築いているのかを知ることで、自分の進みたい方向性がイメージしやすくなるでしょう。公務員から転職した人の話を聞いて、自分の進みたい方向性なのか、そうでないのかを判断してみるのもいいでしょう。ただし、身の回りの同僚や上司には転職経験者は少ないと思います。そのため、このブログを参考にしたり、転職エージェントからほかの転職者の事例を聞いてみたりすることでリサーチしてみましょう。
私は、公務員から大手コンサル企業に未経験で転職をしました。また、同僚もコンサル企業ではないですが、転職を成功させていました。
「公務員は、活かせるスキルや経験がないため、転職できない」なんてことはありません。
しっかりリサーチをして転職活動に臨みましょう!
転職のスケジュールを決める
転職活動をするにあたり、期限を決めておくことが重要です。
期限を決めずになんとなく転職活動を始めてしまうと、面倒な手続きや「自己分析」「企業研究」など地道に実施すべきことを先延ばしにしてしまい、「やっぱり今のまま公務員として働けばいっか~」となってしまいます。
転職が成功するにせよ、失敗してしまうにせよ、転職活動は骨が折れる作業が多いため、期限を決めて効率よく進めることが得策です。
既に退職してしまったのであれば必死に次の働き口を探す必要がありますが、働きながら転職活動する場合は今の仕事という「保険」があるため、ざっくりでいいので必ず期限を決めておきましょう。
いつまでに転職したいか決める
3ヶ月後?半年後?退職のタイミングを考え、スケジュールを逆算する。
転職活動と現職の業務をどう両立するか計画する
現職の仕事を続けながら進める場合、どの時間を転職活動に充てるか明確にする必要があります。独身の方と家庭をお持ちの方でも使える時間は変わってくるので、自分がどれくらい転職活動に時間を使えるかを考えて、転職活動の期間を考えるとよいでしょう。
私は10月から転職活動を始め、3月に内定を貰いました。6か月程度で考えておくのがいいでしょう。
また、転職活動は業後や昼休み、通勤時間などに進めていました。昼休みや通勤時間にはスマホのメモ機能で自己分析や面接対策を進め、業後にリモートで転職エージェントとの面談や企業との面接を受けていました。
エージェントに登録し、求人をチェックする
転職エージェントを活用する
転職したい方向性が決まっていない場合は大手転職エージェント(リクナビやビズリーチ)に登録して、どんな企業に募集できるか求人をチェックしてみましょう。
コンサル転職など方向性が決まっている場合は専門の転職エージェントに登録することをオススメします。
また、これらのサービスは基本的に完全無料で利用できるため、迷ったらとりあえず登録してみましょう!
どんな求人があるのかを把握し、自分に合ったものを選ぶ
会社にも種類があるようにポジション(職種)にも種類があります。同じ会社でも、総務系なのか税務系なのか、営業系なのかなど。「どのポジションに応募すべきか?」を理解することが重要です。
コンサル転職の場合も、さまざまな形態のコンサルがあります。
自分にあった働き方、方向性を見定める必要があります。
職務経歴書と面接対策を始める
職務経歴書を作成する
これまでの業務経験を通して、どのようなキャリアを歩みたいか、そしてあなたの強みを転職先の企業でどのように生かすことができるのかを面接では問われます。
そのベースとなる「話のタネ」を職務経歴書という形で応募する企業へ送る必要があります。
この職務経歴書はいわば企業とあなたのファーストコンタクトとなり、力を入れて作成する必要があります。
面接・ケース面接の対策を進める
上記の職務経歴書をしっかり作成できれば、あとはそこから話を膨らませるだけです。そのため、「話すのが苦手」という人でない限りは面接対策はそこまで必要ではないです。
一方で、コンサル転職では「ケース面接」が必須です。企業によっては実施しない企業もありますが、多くのコンサル企業の場合は、この「ケース面接」を取り入れています。
要するに、「公務員として働いてきて、未経験で転職するのはいいけどよぉ、ちゃんとコンサル的な考えをもってんのか?」ということを面接の場で・生で問われる訳です。
「論理的思考力」というと普段なんとなく仕事をしているときに使っているものではあると思いますが、「面接」の場で短い制限時間の中で対応するには準備が必要となります。応募したい企業がケース面接の対策の必要があるかどうかも含めて、コンサル専門転職エージェントのサポートを受けながら対策を進めることが重要です。
まとめ
- 転職を考えたら、まずは「目的の整理」と「市場価値の把握」から始める
- 転職活動は計画的に進め、スケジュールを明確にする
- エージェントを活用し、求人選定・職務経歴書・面接対策を進める
公務員からの転職は、正しい準備をすれば十分に成功可能です。まずは、エージェントに相談し、第一歩を踏み出しましょう!
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