はじめに
「公務員からコンサルに転職したいが、何を準備すればよいのか分からない」
そう悩む人は多いでしょう。公務員の経験は転職活動に生かせないのでは？と思うかもしれませんが、コンサル業界でも十分に生かすことができます。
大切なのはあなたの経験や強みを適切にアピールする戦略です。
本記事では、公務員がコンサル転職を成功させるための具体的な方法を解説します。
成功のカギは「自分の強みを知ること」
コンサル転職を成功させるためには、まず自分の強みを理解することが重要です。公務員として培ったスキルや経験を整理し、どのように活かせるのかを明確にすることが必要になります。
公務員としての経験を棚卸しする
これまで担当した業務を振り返り、どのようなスキルを習得したのかを整理しましょう。例えば、行政のプロジェクト管理や法律の知識、官民連携の調整能力などはコンサル業界でも評価されます。
どのような経験やスキルが評価されるかわからない・・・
と感じるかもしれませんが、ご安心ください。転職エージェントであればあなたの経験やスキルをどのように生かせばいいか判断することができます。
まずは、これまでの職務のなかでどんな業務をしてきたのか、あらいざらい書き起こしてみましょう。ほんの小さな業務でもいいです。書き起こすときは次の内容を合わせてメモしておきましょう。
- どのような業務か
- 何人くらいのプロジェクトか
- ステークホルダ（関係部署）はどのようなものか
- どれくらいの期間・どれくらいの規模（影響する人数や予算など）だったか
- あなたの立場は？（中心となって動いたかなど）
- なにか工夫したことはあるか。それは結果どうだったか
- （感想）良かったか、悪かったか。なにか感じることはあるか
以上の内容を書き起こすことで、あなたの転職の目的が補強できるとともに、職務経歴書や面接で使う話のタネを整理することができます。
ロジカルシンキングを強化する
コンサル業界では論理的思考力が求められます。公務員として培った分析力や問題解決能力を磨き、分かりやすく伝える力を鍛えることが大切です。
短時間で、実務に生かせるレベルで身につくものではないですが、最低限どのような考え方なのか・どのようなフレームワークがあるか程度のことは知っておく必要があります。
エージェントに相談し、自分の市場価値を知る
転職エージェントを活用することで、自分の経験がどのポジションで評価されるのかを客観的に知ることができます。適切なアドバイスをもらいながら戦略的に転職活動を進めましょう。
また、上記で述べたように、転職活動に生かせる経歴があるかどうか相談してみてもいいでしょう。内容によっては「言わない方がいい」又は「伝え方を考えた方がいい」ものもあるでしょう。転職するということは、何かしら現職にマイナスイメージを持っていることが前提になるでしょうから、転職エージェントとともに「何を軸にして企業にアピールするか」を考えましょう。
職務経歴書のポイント｜公務員経験をどうアピールするか
公務員の経験をコンサル転職に活かすには、職務経歴書の書き方が重要になります。ただ業務内容を並べるだけではなく、成果やスキルを明確に伝えることを意識しましょう。ポイントとなることを簡単にまとめました。
- 定量的な成果を盛り込む 「〇〇の施策を担当し、業務効率が○%向上」といった具体的な数値を用いることで、成果を明確に伝えられます。
- プロジェクト推進力を強調する コンサル業界では「企画・実行・改善」のサイクルが求められます。公務員として携わったプロジェクトの推進経験を具体的に記載し、実行力をアピールしましょう。
- 民間企業向けの言葉に置き換える 役所用語はできるだけ避け、ビジネスの場で通用する言葉に言い換えることで、企業側に伝わりやすくなります。
面接対策｜ケース面接・行動面接を突破する方法
コンサル転職では面接対策が非常に重要です。特にケース面接や行動面接では、論理的思考力や実務経験の活かし方を問われることが多いため、しっかり準備をして臨みましょう。ポイントとなることを簡単にまとめました。
- ケース面接の練習を徹底する コンサル業界では必須のケース面接を攻略するために、エージェントの模擬面接やケース問題集を活用して実践的な対策を行いましょう。
- 「なぜコンサルなのか？」を明確に答えられるようにする 転職理由が曖昧だと不利になります。公務員としての経験をどう活かし、なぜコンサルを志望するのかを整理しておきましょう。
- 過去の経験を「問題→解決策→成果」の流れで話せるようにする 行動面接では、経験を論理的に説明できることが重要です。公務員時代のエピソードを整理し、一貫性のあるストーリーを作りましょう。
コンサル業界の選び方｜自分に合う企業を見極める
コンサル業界には総合コンサル、戦略コンサル、ITコンサルなどさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った分野を選びましょう。
- 総合コンサル vs 戦略コンサル vs ITコンサル コンサル業界には多様な分野があります。戦略的な業務をしたいのか、ITを活用したコンサルティングに興味があるのかなど、自分の志向を明確にしましょう。
- 公務員の経験が活かせるファームを探す 公共系案件を多く扱う企業を選ぶことで、これまでの経験を活かしやすくなります。
- 複数の企業を比較し、最適な選択肢を見極める 1社に絞らず、複数の企業に応募しながら最適な環境を探しましょう。
経歴やスキルがなくても戦略的に作れる
「コンサルに転職するための強みがない」と思っていても、準備次第で十分に戦えます。必要なスキルを今から習得し、転職活動を有利に進めましょう。
- 「今は強みがない」と思っても、これから作ればいい コンサル業界に進みたいという意志があるなら、必要なスキルを学びながら経験を積んでいくことが大切です。
- ロジカルシンキング・データ分析・プレゼン力を鍛える これらのスキルは短期間での向上は難しいものの、現職でも生かせるビジネススキルです。研修や書籍を活用し、実践を重ねましょう。
- 実務経験が不足していても、評価される実績を今から積み上げる 例えば、副業やプロボノを通じてコンサル的な業務経験を積むのも一つの方法です。
転職活動を始めた時点であなたは周りより有利な立場にあります。なぜなら、あなたが進むべき道＝転職の目的を明確にしたからです。目的が明確になったのならば、過去の自分の中からその目的に沿う経歴やスキルを探し出すのと同時に、今の自分がその目的に沿う人物になっていくことで「企業が求める人材」に変わることができます。
これまでに何も活躍できていない… と嘆く必要はないです。今から活躍すればいいのです。どうせ辞める職場なのでチャレンジできることは片っ端からチャレンジして、転職活動に有利になる経歴を作ってみることをオススメします。
例えば、システム改修の案件が出てきたときに、これまでは「ちょっとめんどくさそう、、、できればほかの人にやってほしい」と思っていたかもしれませんが、逆に「これは携わってみることで職務経歴書に書きやすいな」と発想を転換してみましょう。
こう考えると、「職務経歴書にかける経歴がないから、これから作る」の強みが分かると思います。
まとめ
- 公務員の経験を強みに変え、コンサルで活かす戦略を立てる
- 職務経歴書と面接対策を徹底し、選考突破力を高める
- 自分に合ったコンサルファームを選び、転職成功の確率を上げる
- 強みがなくても、準備次第で戦える。スキルを磨きながら転職を目指そう
転職は「準備と戦略」がカギです。しっかり準備して、理想のキャリアを実現しましょう！
コメント