はじめに
あなたは本当に、このままでいいと思っていますか?
公務員として働き続けることに、納得できていますか?
おそらく、このブログを見ているあなたは、なんとなく公務員として老後まで過ごしたいのではなく、自分の可能性を試したい、もっと何かできるはずだ と感じているのではないでしょうか。
でも、その一歩を踏み出せずに立ち止まっている。
本記事では、公務員のキャリアの現実と、転職を含めたキャリアデザインの視点を整理し、あなたが納得感を持って選択できる未来 を見つけるための材料を提供します。
公務員のキャリアの現実(メリット・デメリット)
公務員のキャリアの特性を考えてみましょう。
- 安定しているが、昇給幅が狭く、能力による差がつきにくい
能力があっても給料は横並びになりやすい。コンサルへの転職を考えている人はデメリットに感じる。 - 給与は民間の平均以上だが、伸びしろが少ない
初任給は悪くないし、給料も安定している反面、キャリア後半では民間に逆転されることもあり、課長・部長級へ昇格していかないと給料を伸ばすことができない。 - 副業の制約がある
自由な収入源を持ちにくく、給与以外の選択肢が限られる。 - 退職金はまだ多いが、30~40年働き続けるリスクもある
退職金は民間と比べても多く魅力的だが、そのためにキャリアの可能性を狭めることが本当に最適解なのか。 - 専門性を身につけにくく、転職時の選択肢が限られる
「転職したい」と思ったときに、使えるスキルが少ないケースが多い。 - 育休や福利厚生は手厚いが、その分、独身者や若手にしわ寄せがくることも
独身や若手であると、仕事を余計に押し付けられたり、周りが育休・時短勤務を活用することで休みつらい。 - 組織の風通しが悪く、人間関係に縛られやすい
職場環境に依存する部分が大きく、異動によって働きやすさが大きく変わる。休職や家族構成の話など「ムラ社会」としての会話が多く居心地が悪い場合がある。 - 働き続けることがリスクになる可能性もある
「今は安定しているから」と続けて、将来の選択肢を狭めてしまう可能性がある。
このなかに共感する悩みはあったでしょうか。これらを踏まえて、本当に公務員としてのキャリアを選び続けるのか? それとも、転職を視野に入れるのか?考えていきましょう。
「転職活動」はキャリアデザインの手段
転職活動というと、もう公務員の安定した生活には戻れないと思うかもしれませんが、その認識は違います。
- 転職するしないに関わらず、市場価値を知ることが大切
いざ転職したくなったときに「何ができるか?」が分からない状態にならないために市場価値を知っておく。 - 転職活動を通じて、今の仕事を続ける「目的」を明確にする
なんとなく公務員を続けるのではなく、「自分の意志で続ける」という納得感を得るためにキャリアの方向性や働く「目的」を明確にしておく。 - 「このままでいいのか?」という漠然とした不安を解消する
自己分析や業界研究をすることで、自分の可能性を明確にする。 - 今すぐ転職するのか、それともキャリアを積んでから転職するのか?
例えば、入庁5年目の人なら未経験枠での転職が基本。管理職まで経験を積めば「管理職枠」で転職も可能。
決して「転職活動=公務員を辞める」ということではありません。転職活動を始めて、キャリアを考えることによって、働く中で考える余裕がなかったあなたの人生の目的や方向性を、今一度立ち止まって整理することができます。
公務員として働く中でさまざまな不満や不安を抱えつつもそのまま働き続けることが最善なのか、それとも外の世界に飛び出してみて自分自身の可能性を試してみたいのか、あなたの心の声を聞くことが今後の人生の満足度に大きく影響を与えます。
逆に、転職活動をしないまま、心の中の声を整理しない状態でこのまま働き続けたらどうなるでしょうか。
あなたの周りに、仕事の愚痴ばっかり言っている同僚や上司はいないでしょうか。
今のあなたはそうではないかもしれないですが、いつかそうなるときが来るかもしれません。
そうなりたくないから、このブログにたどり着いたのではないでしょうか。
公務員を抜けた後、公務員に戻るという選択肢もある
公務員を辞めた後、再び公務員に戻る道も選択肢の一つです。一度民間で経験を積み、再び公務員として働くことで、異なる視点を持ち、より強みを発揮できる可能性があります。
例えば、以下のようなケースがあります。
- 民間企業で経験を積んだ後、専門性を活かして公務員に再就職
- 自治体の外郭団体など、民間経験を活かせるポジションに転職
- キャリア採用枠で、以前より高いポジションで公務員に復帰
「公務員か、民間か」の二択ではなく、「一度外に出て、また戻る」という道も視野に入れることで、より柔軟なキャリア選択が可能になります。
民間企業では元々存在していた「アルムナイ(再採用)制度」を最近公務員でも採用する自治体が増えてきました。公務員も人材不足になりつつある今、「経験者」としてのあなたは再採用として求められる人材になるでしょう。転職に失敗したとしてもすぐ公務員に戻ることが可能であると思うと、意外と保険があって足を踏み出しやすくなるのではないでしょうか。
あなたのキャリアは、あなたが決める
私がこのブログを運営しているのは、公務員として働くあなたが納得してキャリアを選択してほしいという思いがあるからです。みんなが納得して人生を謳歌している社会が健全だと思っています。
また、私も公務員として働いていたので、公務員としての仕事の大変さや重要さ、悩みや苦労を良く分かっています。
私は私の力をもっと生かして社会へ大きなインパクトを与えたいと思い、公務員の世界から抜け出しましたが、一方で公務員としてのキャリアで大成し、社会に貢献する人材がいることも知っています。
私は、少なくとも今は、公務員として働くのは自分にとっては正しくないと思い、転職しました。
あなたが公務員として働くことは正しいのでしょうか。
大切なのは、あなたが納得感や使命感を持って、社会に価値を生み出し続けることだと思います。公務員としてキャリアを築くことも、転職することも、あなたが納得しているのならどちらも正しい選択です。
そして、あなたが公務員のキャリアと転職のリアル。
お金のため?自分自身の存在証明?大切な家族のため?推しのため?
人によってここは答えが変わります。なぜなら、あなたはあなたしかいないのだから。だからこそ、転職活動・キャリアプランを考え、あなたの心の声と向き合い、あなたの人生を歩んでほしいと思っています。
「このままでいいのか?」という漠然とした不安を感じているなら、まずは転職活動を通じて、自分の市場価値を知ることから始めてみませんか?
あなたが本当に輝けるキャリアを、一緒に考えていこう。
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