目次
はじめに
公務員から転職を考える際、「職務経歴書をどう書けばよいのか？」と悩む人は多いです。特に 民間経験がないため、何をアピールすべきかわからない という声が多く聞かれます。
しかし、職務経歴書は 「あなたが何をしてきたか」ではなく、「あなたの経験がどのように活かせるか」 を伝えるものです。単なる業務内容の羅列ではなく、 企業が「この人を採用したらどのようなメリットがあるのか？」をイメージできる書類 に仕上げることが重要です。
本記事では、
- 職務経歴書の本質と目的
- 3つのポイントで作成する職務経歴書
- 職務経歴の棚卸し方法
- 転職活動で苦労した質問とその対策
を解説します。
職務経歴書の本質とは？
職務経歴書の目的は「私は何ができるか」を伝えることです。
- 公務員だからといって特別な書き方は必要ありません。
- 履歴書の補足ではなく、 「自分の強みを証明するもの」 という認識を持ちましょう。
- 採用担当者は 「この人を採用したら、どのように活躍できるのか？」を知りたい と考えています。
3つのポイントで職務経歴書を作成する
職務経歴書は、以下の 3つのポイント を明確にすることが重要です。
1. どのような能力・経歴を持っているか
- まずは職務経歴の棚卸しを行う
- 公務員の職務は定量的な実績を示すのが難しいため、 「定性的な伝え方」を工夫する
- 問題解決のプロセス（課題 → 工夫した点 → 成果）を明確にする
具体例
- 予算業務を担当 → 「予算管理のフローを改善し、確認時間を30%短縮」
- 窓口業務を担当 → 「対応マニュアルを整備し、クレーム対応の件数を半減」
公務員の業務は定量的に評価しづらいことが多いですが、担当した業務にどのような問題点や課題があり、それをどのように考え、どのように解決したのかを説明できれば、面接官の納得を得やすくなります。
2. 企業で何をしたいか
- 企業研究と自己分析を徹底する
- 「何がしたいか」を具体的に記載することで、企業側も採用後のイメージを持ちやすくなります
- 「なぜこの業界なのか？なぜこの会社なのか？」を明確にする
3. 1と2のつながりを示す（採用するメリットを明確にする）
- 「私の経験が、御社でどのように活かせるか？」を伝えることが最も重要です
- 企業は「公務員だったあなた」ではなく「これから活躍できるあなた」を見ています
- 「経験の棚卸し」と「企業研究」を結びつけることが、職務経歴書の核心部分です
職務経歴の棚卸しを徹底する
職務経歴書を作成する前に、 入庁から現在までの業務を細かく振り返ることが重要です。
チェックリスト
- どのような業務を担当してきたか？
- どのような工夫をしたか？
- どのような困難を乗り越えたか？
- 周囲とどのように協力して進めたか？
- 何を学んだか？
- 上司や部下、同僚、クライアントなど、周りの人とどのように関わってきたか？
この棚卸しが、職務経歴書や面接での強みになります。
「良いものがない」と思ったら？
- 今から 「転職市場で評価される経験」 を作る意識を持つ
- 現職でできる改善提案、業務効率化などに取り組む
転職活動で苦労した質問とその対策
職務経歴書は面接での質問材料となるため、 「あなたの本質を問う質問」 に答えられるよう準備しておきましょう。
1番苦労したことは何か？
- 単なる「苦労話」ではなく、「乗り越えた経験」を伝えることが重要です
- 例：
- 「業務フローが不明確な部署で、新人として業務を覚えられず苦労しました。しかし、先輩の知見を集約しマニュアルを作成したことで、後輩の負担も減らせました」
なぜこの業界を選んだのか？
- 「公務員が合わなかったから」ではなく、「この業界でやりたいことがある」というポジティブな理由を伝える
5年後・10年後のキャリアをどのように考えているか？
- 短期的・長期的な目標をセットで語る
- 「どのように成長していきたいか」 を明確に伝える
回答例
「5年後には、クライアントへの提案を一人で主導できるコンサルタントになりたいと考えています。そのために、まずはプロジェクトの推進役として、リサーチ・分析力を磨きながら経験を積んでいきたいです。」
まとめ
- 職務経歴書は「何をしてきたか」ではなく、「どのように活かせるか」が重要
- 企業研究と自己分析をしっかり行い、転職後のビジョンを明確にする
- 職務経歴の棚卸しを徹底し、エピソードを具体化する
- 「乗り越えた経験」「キャリアの展望」など、面接を見据えた準備をする
転職は「自己分析」と「企業研究」の掛け算です。職務経歴書を武器に、戦略的に進めましょう。
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