目次
はじめに
公務員から民間へ転職する際、退職準備を適切に進めることが重要です。円満退職を実現し、新しい環境でスムーズに働き始めるために、「何をいつやるべきか?」 を明確にしておきましょう。
本記事では、以下のポイントを解説します。
- 退職までに準備すべきタスク
- 円満退職のためのポイント
- トラブルを避けるための注意点
退職までのスケジュールと準備すべきこと
STEP 1: 転職活動を終え、内定を確定(退職希望日の3~4ヶ月前)
- 転職先の内定を確定させる
- 退職の意志を上司に伝える前に、転職先の条件を最終確認する
- 内定を承諾後、入社日を確定する(退職日から1ヶ月程度の余裕を持つのが理想)
- 退職の準備を始める
- 公務員の退職は手続きが多いため、事前に必要な書類やスケジュールを確認する
- 転職先に必要な書類(健康診断書、住民票、年金手続き)を準備する
STEP 2: 直属の上司に退職の意向を伝える(退職希望日の2~3ヶ月前)
- 直属の上司に相談する
- 「相談」という形で切り出し、まずは意思を伝える
- 「転職の意志は固い」ことを伝えつつ、円満退職を目指す姿勢を示す
- 引継ぎの計画を立てる
- 自分の担当業務を整理し、引継ぎが必要な内容をリストアップする
- 同僚や後任者と調整し、スムーズな引継ぎを進める
- 退職届の作成
- 退職理由は「一身上の都合」とするのが一般的
- 提出のタイミングは、上司との調整後に決定する
STEP 3: 退職願を正式に提出(退職希望日の1~2ヶ月前)
- 正式な手続きを進める
- 人事課へ退職願を提出する
- 必要な書類(退職届、年金・健康保険関連の手続き)を確認する
- 業務の引継ぎを本格化する
- 業務マニュアルや引継ぎ資料を作成する
- 口頭での引継ぎだけでなく、後任がスムーズに業務を進められるよう工夫する
- 職場の挨拶・引継ぎの調整
- お世話になった上司や同僚、関係部署に挨拶をする
- 必要に応じて送別会などの予定を調整する
STEP 4: 退職直前の最終準備(退職希望日の2週間前~最終日)
- 公務員としての最終手続きを進める
- 退職日までに残りの有給休暇を調整する
- 退職に伴う健康保険、年金、雇用保険の手続きを確認する
- 貸与物の返却
- IDカード、PC、書類、その他公務員として支給された備品を返却する
- 最終日までに関係者と最後の挨拶を済ませる
- 転職先の入社準備を整える
- 転職先の入社書類を最終確認する
- 必要に応じて、新職場に合わせた学習(業界知識や技術習得)を始める
円満退職のためのポイント
- 退職の意向は早めに伝え、正式な意思表明を丁寧に行う
- 「内定」をもらい、転職することを確定させた上で、はじめて伝える必要があります。したがって、内定受諾したらすぐ上司にその旨を伝え、正式な退職届を提出します
- 引継ぎをしっかり行い、同僚や上司に負担をかけない
- 退職後の人間関係にも配慮し、丁寧に対応する
- ネガティブな理由で辞める場合でも、職場批判は控える
- 円満退職を目指し、将来のキャリアに悪影響を与えないようにする
トラブルを避けるための注意点
- 引き止めに流されない
- 「昇進を検討する」「異動で環境を変える」などの提案があるかもしれないが、自分の意志を大切にする。そのために内定が出るまでは決して上司や周りに転職のことは伝えない
- 退職を理由に手を抜かない
- 最後まで責任を持って仕事を全うし、評価を落とさないようにする。公共系のコンサルに移る場合は、いつかクライアントになる可能性もあることを考えてください
- 退職後の公務員関係の手続きを把握する
- 退職金の受け取り、健康保険の切り替え、失業保険の有無を確認する。ただし、細かい手続きは自分で調べるよりも上司や庶務の方など詳しい人に任せて、自身は引継ぎ作業に集中するのが得策です
まとめ
- 退職の準備は3ヶ月前から始め、計画的に進める
- 円満退職を意識し、引継ぎや関係者への配慮を忘れない
- 転職先の準備と公務員の手続きを並行して進める
- 最後まで責任を持ち、ポジティブに新しいキャリアへ進む
退職はゴールではなく、新たなキャリアのスタートです。戦略的に準備を進め、次のステップへ自信を持って進みましょう。
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